6月28日(月)
朝五時半に起きて、空港に着いてみれば、
ぼくが乗るはずのAF1402便はまだパリに到着していないとのこと。
「よくあること」だそうで。うーん・・・
トリノの空港では、会社から運転手さんが迎えに来る予定とのことなので、
トリノのオフィスに電話しようにも、ケータイ持ってないし
(持ってるけどEUローミングじゃないんで)
公衆電話はチェックイン前のエリアにしか無いし・・・
かなり苦労しました。
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でも、この空港で見た日本語は、それだけ(^^;
さてさて、トリノの空港で待っていたのは、ピッカピカのアルファ166。ダークグリーンのボディがシックです。
皆さん誤解してるかもしれないので書いておきますが、イタリアを走ってるイタリア車で、赤い車はほぼ皆無です。
実は、実用車はアルファですらダーク系の色が多いんですよ。
このアルファ、実はデンソーサーマルのニコレリ社長さんの専用車とのこと。つまり運転手さんも社長専属の人。
うわーそんなすごい人に迎えに来ていただいちゃっていいんですか!?
ちなみにこの運転手さん、会社ではかなり有名な人で、「彼が運転すれば1時間掛かるはずの場所へ30分で行ってくれる」のだそうです。
こ、怖ぇぇぇ・・・(いや、すげーわくわく!!どんなドライビングなんだろ?)
ここでも、フライトの遅れが取り戻せそうです。
実際、空港を出てすぐ、アウトストラーダに入ったとたん、ふぁおーんというすばらしく心地よい音が、かすかに聞こえてきます。
パワーバンドをしっかり使いきりながら、小気味良くシフトアップを繰り返しています。(音だけでじゅうぶんわかる)
後部座席でくつろいでいても、全然不安感はありません。
そっと計器をのぞいてみたら、200の目盛りに針が届いています。
・・・すげー。
しかも、エンジン音は極めてスムーズ。車も乗り手もこの速度域に慣れている、ということがわかります。
路面からの衝撃もなく快適そのもの。いや凄いですねホント。
結局30分遅れでPoilinoにあるDensoThermal
Systems に到着できました。
ここでGarroさんと再会、ランチの後、実験部と工場を見せていただきました。
その後、3月に日本で一緒に仕事をしたScavinoさんから、欧州車のベンチマーク結果について
資料を説明してもらいました。
夕食は、Scavinoさんと、工学部3年生になる娘さんと一緒に、ピエモンテーゼの美味しいリストランテ、
Taverna dell'Oca で夕食をご馳走になりました。
(ピエモンテーゼ:ピエモンテ地方であるこのあたりの郷土料理)
このリストランテはトリノの中央駅から近いところにあります。
トンネル風のアーチ天井が素敵な店内は、空調も効いててとても快適。
料理はすごく美味しかったですし、娘さん(名前忘れちゃった〜〜)は英語が話せるので、
Scavinoさんと3人で楽しくおしゃべりができました。
食後は映画博物館のそばを通って、川辺まで3人で散歩。
この映画博物館、なぜか最近フィボナッチ数列のイルミネーションが取り付けられたそうで。
トリノの人は一様に「なんでフィボナッチの数列をそんなトコで光らせるんだ??」と。
で、なんでトリノに映画の博物館があるかというと、実はイタリア映画の発祥の地はトリノなんだそうです。
知らなかったなー。
その後ムッソリーニの時代に、文化やら芸術やら、ありとあらゆるメジャーなものが、全部トリノからローマに移動しちゃったんで、
この街は静かになってしまったそうな。
ちょっとさびしい話ですが、そのおかげでこの街は、京都に対する奈良のような雰囲気を感じます。
てくてくてくと、40分ほど散歩してからホテルまで送ってもらいました。
それにしてもScavinoさん、苗字に「Vino(ワイン)」が付いてるだけにお酒強い強い(^^;
リストランテでお勘定やってる最中も、リモンチェリもらってるし(^^;;;
あー、40分のお散歩はお酒を抜くためだったんですね・・・
そうそう、写真を撮るのを忘れましたが、ヴェルナルドという銘柄の炭酸水のボトルが面白かったです。
ラベルのデザインが何種類かあるらしく、その中のひとつに、大正レトロ調の日本語バージョンのラベルがありました。
その口上が「ベルナルド 軽の藝術」・・・で、ヴェルナルドをラッパ飲みしている力士が空にプカプカ浮いているという図柄なんです。
これは笑いました(^^;
結局ホテルに戻ったのは0時半。
うーんこれから日記と業務報告とメールチェックかぁ・・・
海外出張は、楽しいことも多いですが、けっこうハードなんですよ。
メールで「朝一に電話してね」と書かれていれば、日本時間に合わせて電話するため、
わざわざ午前3時に起きて電話かけたりしなきゃなりませんからね。
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