欧州出張プレゼン出張2004(2004/6/20〜7/2)

6/22(火)

今日はPSA本社へ直行です。
7時15分にシャルボネルさんが迎えにきてくれました。
が、なんか疲れてるようです。
聞けば、あまり眠れなかったんだとか。
今回は刈谷本社が強力に関わったプロジェクトです。プレゼンの準備で遅くまでやってたみたいです。
さて、10時半からのプレゼンなのですが、展示品を積んだトラックがまだ来ません。

パネルのセッティングを先にやるわけにもいかないので、
とりあえずスクリーンのチェックなどから始めてたんですけど、万一展示品にトラブルがあっても
修理の時間が取れないので心配です。

結局なんと展示品が到着したのは9時半(ぉぃ
ド重い木箱を、ごちゃごちゃした通路を通ってプレゼン会場に運び込んで開梱します。

とりあえず、届いた展示品を電源に接続してみます。
220Vの接続は初めて。大丈夫かなぁ・・・
ナビ、メータはOK。風も出ます。が・・・
エアコンの吹出し口が反応しない!?

断線は・・・していないようです。
まさかプログラムが逝っちゃったか・・・?
それにしては、マニュアルでも動かないのがヘン。

コントロールBOXを開いて見ると、基板コネクタが輸送中の振動で外れてただけでした。
ふぅ〜〜〜(−。−)

結局PSA側の出席者も遅れてきて、11時からプレゼン開始。
もともとの予定ではぼくも英語で話す予定だったのですが、
英語が分からない人が居たのと、時間が押してた関係で、シャルボネルさんが全部しゃべることに。
すみませんね・・・(^^;;

午後のプレゼンも午前以上に盛況で、CPM自体の商売は取れそうになかったですが、
エアコンとか電気系の質問がバンバン来たので、まずはOKと言ったトコでしょうか。
特にセルフドックコネクタに質問が集中していました。

4時半に撤収開始して、5時半にはPSAを出ました。

夕食は、Barreさん(PSA Advanced Technology)との夕食になりました。
他の方は、ちょっと来れなかったようです。
セーヌ河畔の古い工場を改装したリストランテで、なかなかいい雰囲気、魚もおいしかったです。

ところがこの方も英語がダメなので、会話はフランス語に・・・
ま、仕事の話なので大半の単語は聞き取れるため、だいたい言ってることは理解できましたが。

PSAと今付き合っているプライヤに関する話が興味深かったです。
多くは話せませんが、品質と納期で今のサプライヤ(○ォルシア)はちょっとどころじゃないくらい問題があるとの事。
でんそがどこから切り込んでいけばいいのか、という話がだいたい見えてきました。

しかし、シャルボネルさんのオススメ白ワインがあまりに美味で、ちょっと飲みすぎてしまいまして、
久しぶりに苦しい眠気に襲われました(^^;;;
これまでに飲んだこと無いくらい美味かったです。お酒が苦手なぼくでもわかるくらい、極上のワインでした。

車で送っていただく間も、完全に寝てました。
そういうわけで、記憶が飛んでますがまあこのへんで。

6月22日(火)END

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今日はPSA(プジョーシトロエン)に直行なので、いつもと違う道です。
わーいロータリーにトリさんが居る〜(植木の)

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すっごい田舎道ですね。

_P6250161.jpg
トウモロコシ畑が広がってます。
ちなみに現在の気温は23℃。快適〜



6/23(水) ここからしばらく写真がありません。というのも訪問先の機密保持のため、カメラを携行できませんでしたので・・・

今日は朝から雨です。そして21℃とちょっと涼しいです。
普通は25度くらいだそうで、先週までが30℃近くあったりと、今年は「ちょっとおかしい」ようです。
去年のように、真夏に38℃とか、ならないことを祈ります。

さて、今日は地元のCCB(構造部材)メーカのプレゼンを聞いてきます。
鉄系構造部材を主に作っている所で、ルノーの次期車両で受注が取れればココがひとつのサプライヤ候補になるというわけです。

そんなわけで、技術力や開発品を見せてもらい、使えそうかどうかを見ようというわけです。



オフィスに着いたらまずは一杯のエスプレッソ。
こういうのっていいですね。
日本でも、チームがそろったらお茶でも飲みながら一日のスケジュール確認とか・・・ね。

みずにー 「昨日はプレゼンでしゃべったわけでもないし、説明員としても皆さんほど役に立ってなかったのに、なんでこんなに疲れたのかよくわかんないんですよ」
フランス人1 「まぁみんなフランス語でしゃべってたからねー。英語で質問できる人は少ししか居ないし。理解しようとして頭が疲れたんじゃないかなー」
みずにー 「なるほど、それはあるかも・・・。でも不思議なもんですね。単語が似ていることが多いから、1割くらいは理解できましたよ」
フランス人2 「フランス語は簡単だよ(^^)すぐ覚えられるって」
みずにー 「のんのんのんのん。聞いたりしゃべったりは簡単っすけど、読んだり書いたりはすげーむずかしいっすよ」
フランス人1 「しゃべれれば・・・十分だよ(^^)」

そんなもんですかねー
フランス語しゃべったあとでフランス語でメールもらっても、たぶんアウトですがな。

10時ごろまで議事録を作成して、WAGONという会社を訪問。
ここは自動車メーカ各社の工場のすぐ近く。つまりサプライヤパークなんですね。



ここは、強度部材関係の試作・量産検討・量産機の製作を一貫して行う会社で、
バンパーリンホース、スライドドアレール、ドアフレームなど、複雑かつ高精度な金属製品の加工ができるメーカです。
CFD解析、絞り加工シミュレーション、試作、耐久試験、測定など、量産までに必要なノウハウがすべて揃ってました。

ここまでできる加工メーカは、日本でもなかなか少ないのではないでしょうか。
特にここのエンジニアの数は、デザイン(解析)8人、試作20人、企画検討数人と、かなり小規模。

工場も日本以上にきれいでした。油臭くないんですよね。あと、ヘルメットやメガネをしてないのも印象的。

とにかく、技術提携とかで安易にノウハウが流出しないよう、企画・コスト検討から量産立ち上げまでを一貫して自力でやっている、というのが印象的。

新規アイテムとしては、シトロエンC3のスライドルーフや、数年前のシティカーのボデーフレームなんかもやっています。
構造見ましたが、加工ノウハウ、かなり凄いです。

帰り道で、地元の定食屋(と言ってもかなりお洒落なレストランですが)で、10ユーロくらいのランチ。
これが、どかんと盛りのいいレストランで、ホントにこの値段??って感じでした。
風、強いです。そういえば名古屋は水平に雨が降ったそうですが、大丈夫だったんでしょうか?
雲の流れが速いので、晴れたり曇ったり、忙しい天気です。

一旦オフィスに戻り、午後からは解析とモデリングをやっているMagnaSteyrを訪問しました。
ここでは、主にPSAからの依頼が多いそうですが、インパネ、トリム、ビーム関係のデザイン・設計・解析をやっていて、
車両メーカに20人単位でサテライトオフィスを作り対応しているそうです。
モデリングは、実車を丸ごと削り出せる切削機や、カラーデザイン、シート張りなどもできるようで、
トリノのTecnocadとよく似たことをやっているようです。

一人英語の上手い人が居たおかげで、プレゼンは英語でやってもらえました。
やはり若い人は英語が大丈夫みたいです。

ただ、明日のルノーでは、日産との共通語が英語ということもあって、かなりの人が英語を話せるとのこと。
日本に居る時は、「英語?そりゃそうだよなー」と思ってたのですが、
こっちで数日過ごした感触では、「英語?よく認めたなぁそんなこと」と思うようになりました。
もと国営企業ルノーの傘下なら、フランス語になっててもおかしくないはず。
やっぱゴーンさんすごいわ。生粋のフランス人である自らが英語で話し、たまに頑張って日本語を混じらせることで、
落ち込んでいた日産の人たちに「一緒にがんばろう」というエールを込めてたのかも。
実際、今の日産はルノー以上に利益を出すまでに復活しています。

今までフランス人て、自国の言葉に固執する偏屈な人が多い国、と思ってたのですが、
ただ他国の言葉を使うのを面倒に思ってるだけなのじゃないかと思いました。
なぜなら、彼らはぼくが話す英語を理解しようとしてくれるから。
で、彼らの答えるフランス語は、よく聞いていると英語とのちゃんぽんだったりします。
ちゃんとぼくにも理解できるように話してくれているのです。

中学・高校と6年間も習ってきた英語を使いもせず、英語で話し掛けられると逃げ出してしまう日本人よりよっぽど親切だと思います。

フランス語、覚えてみようかなー。

今夜はDSFRの日本人スタッフの皆様と一緒にオペラ座近くの「浪速屋」へ日本食を食べに行く予定です(^^)

6月23日(水)END



6/24(木)

今日はルノー本社でのプレゼンです。

午前中は、構造関係のプレゼンを実施しました。
もともとDNTSフランスは、Magnet-Marelliのスタッフがメインだったのですが、
今回のプレゼンでぼくがエンジニアとして同席していたことで、
ルノーの対応が全然違っていたそうです。
マレリの名前がでんそに変わっただけ、というイメージから、
でんそ本社と同等の品質が備わっている、という印象が伝わったようです。
資料は英語でしたが会話がフランス語だったので、後で聞いて分かったことなんですけどね。

あと、日産から出向しているらしい日本人の人も何人か見かけましたが、
ぼくが居るのを見て驚いているようでした。
あとで聞いたら、日本人の部品メーカ社員がルノー本社に入ってくることがほとんどないそうで。

それにしても、ルノーの本社屋はすごいです。
まず、パスポートを預けるところは普通なのですが、
手荷物のX線検査があったりします。

で、入門証のバーコードを通して中に入ると・・・
ほとんど空港ロビーかショッピングモールみたいな感じです。

5階まで吹き抜けのガラス張りに、エスカレータがあるし、レストランやグッズの店まであります。
そこから枝道が何本か出ていて、そのうちの一つに向かうと中庭を突っ切るガラス張りの通路が。
100Mほど歩くと、エレベータがありました。しかもこれもガラス張り(^^;

とても会社とは思えない造りです。
ぼくなんかは単純なので、こういう環境で仕事ができたとしたら、これだけでストレスの何割かは吹っ飛びそうです。

さて、プレゼンルームですが、15人ほどしか入れない場所でセッティングを開始したのですが、
こっちの人って、明るさに対して中途半端なんですよ。

普通に会議しようと思ったら微妙に暗いし、スクリーン使おうと思ったら微妙に明るいし。

さて、4時間にも及ぶフランス語でのプレゼンが終了し、午後からは展示です。
こちらも盛況。モジュールに関する質問が集中し、PSAとはかなり反応が違います。

プレゼン終了後は、スタッフみんなで乾杯してから、
シャボさん。ガロさんと3人で食事に行きました。

このレストランというのがまた高そうな所で、Maison Laffite に最初に到着した日に、
「うわ高そうなレストランだなー」
と思ってたそのもののレストラン。

しかもすごいのが、メニューに値段が書いてない・・・・
これはひょっとして、「回らないおすしやさん」並みのトコなのでは??

と思ってたら、シャボさんのメニューには値段がついてました。
つまり、ホストのメニューには値段が付いてて、ゲストのメニューには値段が付いてない、ということなんです。

すげーこんなの初めてーー。やっぱいいレストランだここ。

料理、凄くおいしかったです。

帰り際、このレストランのオーナーが話し掛けてきました。
なんでも、最近東京郊外に息子さんがレストランを出店したそうで。

日本に帰ったらぜひ寄ってみてくれと言われました。
ちゃんとアドレスももらったので、東京に行くことがあったら行ってみようかなー。
ちなみにこのレストランの名前は「La TASTEVINE」だったかな?
「ワインの味」という意味です。

着替えが底をついてきたので、いよいよ洗濯が必要になりそうです。

6月24日(木)END


6月25日(金)

今日はDNTSフランスでの仕事の最終日です。

昨日の報告書を書いて、溜まっているメールを処理したら今日のお仕事は終了〜

午後からは自動車部品を探しに行ってきます。
Charbonnelさんがわざわざ付き合ってくれるそうです。

「純正部品なら、ウチの娘が買ったディーラで扱ってるよ」
「まじっすか?それならそのほうがラクですね」

というわけで、仕事も終わったのでサンジェルマンにあるBMWのディーラに向かいます。
あとで調べたら、サンジェルマンって、寺院で有名な観光地なんですね。
←これが正しいサンジェルマンの訪問先

ぼくはその有名な観光地に、車の部品を買いに行って、そのまま何処も見に行かずに帰ってきました(^^;

ちなみに買ったものは
ベルト2本(コンプレッサ用とその他補機用)
エンブレム2個(2個セットだと安いそうなので)
リアアッパーマウント2個(フロントは品切れでした)
あと、mikamiさの330iにつける欧州仕様のブレーキダクトは、
フランスではM-Sport仕様が未設定なのだそうで、買えませんでした。残念!
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このあと、パリ市内&近郊、一日乗り放題の切符をCharbonnelさんに手伝ってもらい、3日分購入。
ホテルまで送っていただいたのが午後3時。


Charbonnelさんは、ひさしぶりに犬と遊んで庭の芝刈りをするそうです。
明るいうち(こっちは今22時半まで明るいです)に帰れた日がなかったですからね。

ぼくはこれから、モントレイユの蚤の市を見に行ってきます。
Maison Laffiteの駅から国鉄に乗って20分ほど、Difenceでメトロに乗り換えてモントレイユを目指します。

でも、駅が近づいていくにつれて、なんだか客層が変わっていくんですけど・・・(^^;

なんか、治安の悪そうな雰囲気が漂ってきます。

モントレイユに到着、付近を歩き回ってみます。
蚤の市は土日?らしく、店は閉まってましたが、自動車部品の店はついに見つからず。
ネットで載ってたのにおかしいなぁ。

一箇所だけ賑やかなマルシェがありましたが、明らかにアフリカン系の衣装やら食材ばかり。
欲しい感じのものはありませんでした。

そのままシャトレーに移動して、バーゲンの下見をしてからパンを買ってホテルに戻って夕食。
Maison Laffiteは、パリ中心から距離がある割にはアクセスがラクな上、静かなので快適です。
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10年以上前に来た時は工事中だったはずなんですが、こんなにキレイになってました。
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すごく近代芸術的なデザインですよね〜

明日は10時の開店に合わせて、デパートのバーゲンに行ってきます。

6/25(金)END

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