E30アルピナ前期型リアスポを超格安で簡単リペア


車齢20年を超えるクルマが抱える共通の問題。
それは「外装樹脂パーツの劣化」です。

プラスチックという素材が一般的になる前の、1960年代以前のクルマではほとんど問題になりませんでしたが、
70年代〜80年代のクルマでは、新品では安価でも、金型が廃棄された現在ではもはや新品パーツの再現は不可能。

そこで、現状の劣化を食い止めつつ、お金も手間も掛けず、費用対効果的に納得レベルのDIY方法を考案してみました。

第一弾は、ウレタン製アルピナリアスポイラーのリペアです。
リペア後の雰囲気は、新品とは若干異なりますが、現状以上の劣化を確実に止められるのと、
発泡ウレタン独特のぷにぷにした弾力感を残すことを最低限の条件としました。

*使用するもの*
・セメダインシューズドクター(600円くらい・1本)
・ローラースポンジ(300円くらいのもの。スポンジは目が細かく、丈夫なもの)
・ポリエチレン手袋(60枚100円とかの物でOKです)
・汚れてもいい服(ありえない場所がいつの間にか汚れます)
・キッチンペーパー一本(とにかくいろんな場所にセメダインがひっつきます)

たったこれだけです。

各工程に要する時間は30分程度。
シューズドクターが各工程で安定硬化するのに掛かる時間は約一日。
したがって、全工程3日程度あれば施工完了できます。

表面は紫外線ですっかり荒れてしまっています。
よくこれを塗装でごまかす人が居ますが、
半年もたず、余計にみすぼらしくなりますよね。

まず、セメダインシューズドクターを、付属のヘラか、適当に切ったボール紙でスポイラー表面に刷り込みます。
写真では塗りムラで出っ張りができていますが、これではダメで、多少厚くなってもいいので出来る限り平滑に仕上げてください。

シューズドクターは、本来靴底補修材なので、柔軟性と屋外耐久性がとても高く、このスポイラーの補修にうってつけなんです。
半日程度で表面が安定します。
乾いたかどうかを確認する時は、本体を触らず、
ヘラに残ったほうの材料の固まり具合で確認してください。

いよいよローラー刷毛の登場。
シューズドクターをローラースポンジに塗り、スポイラー表面に万遍なく刷毛目を付けます。

刷毛目が付いた状態がこれです。スポンジの目が細かいほどこのザラザラ感が細かくなります。

下地のヘラ目が若干残ってしまいました。
下地をできるだけ平滑に仕上げないとこうなりますが、
仮に失敗しても、ここから重ね塗りすればリカバリー可能です。


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