ヨコハマ買い出し紀行について


この作品は月刊アフタヌーンに連載中の、芦奈野ひとし先生の作品です。
詳しい作品世界については、単行本読んだほうがたぶんわかりやすいです。
作品の世界(要点だけ)


舞台は近未来。正確な年代はわかりませんが、おそらく今から数十年後と思われます。
地球温暖化が原因か、地盤沈下が原因か、詳しいことは語られていませんが、
大高潮や海面上昇によって、主要沿岸都市のほとんどは水没し、テクノロジー至上の
世界は過去の幻影となっています。
この作品のタイトルにもなっている「ヨコハマ」も、水没した都市のなかのひとつ。
人口は、あくまで推測ですが、現代の1/10程度に減少しているようです。
「お祭りのよう」だった世の中は、いつのまにか「てろてろの時間」の流れる世の中に・・・

この作品の主人公は、「西の岬」で喫茶店をやってる「アルファさん」。
お客はほとんどきませんが、彼女のファンは多いようです。

彼女は「A7M2型」というロボット。でもアルファさんは人間以上にHUMANな心を持っています。
そしてアルファさんの周りには、「ガソリンスタンドのおじさん」や「病院の先生」、
弟のような「タカヒロ」や妹のような「ココネ」(彼女も実はA7M3型のロボット)など、
まるで家族のように親しい人達がたくさんいます。
アルファさんと町の人たちの日々の日常を、詩のようにさりげなくつづったのが、この作品です。

今の忙しい時の流れの中では到底得られない「ほっとする時の流れ」に、
共感と憧憬を覚える人はきっと多いはずです。

現代社会の忙しい波にのまれて参っている方には、絶対お薦めの作品です。

何の変哲もない日常のなかにある「ちょっとしたこと」に感動していた子供の頃・・・
懐かしく、そしてちょっと切ないあのころを、この作品を通してぜひ思い出してください。


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