| BMW 745i (E65) 内装はどう? |
では、さっそく中を見てみましょう。

シフトレバーを無くしたことと、センターディスプレイを遠方に配置したおかげで、
水平に横切る直線的なインパネデザインが可能になりました。
オーディオは、1DINの異型タイプ。
日本仕様はCDラジオかMDラジオのどちらかが選べます。
この車はMD仕様です。
残ったスペースにはエアコンの設定パネルと、電話ホルダーが配されています
オーディオがデーンと構えている日本車とは、ちょっと趣が違いますね
左に飛び出しているのはリモコンではなく、電話のテンキーです。
厚みのあるもので、ちょっと殴った程度では返り討ちに遭うくらい頑丈です。

この電話は日本ならハンズフリーに相当するもので
自分の携帯電話はコンソール内に接続し、運転中はコレを使う仕組みになっています

そのコンソールボックスも、中仕切りが動かせるようになっていて
デジカメとセカンドバッグを余裕で収納します。
しかも鍵つきな上、空調風を流して温冷蔵庫にも使えるようになっています。
CDチェンジャーは助手席ダッシュ部に標準装備されます。
オーディオはアルプス電気製でした。

さて、E65についてちょっと詳しい人なら、おそらく興味はコレですよね

通称i-dribe。
アルプス電気の製品です。
自動車業界の関係者の間では、これが非常に注目されています。
このi-driveによって、エアコンやオーディオ、ナビをはじめ様々な設定操作をこのデバイス一つで済ませてしまったのです。
これは各種の設定画面。
これは前後のソナーの映像。パーキングアシストです。見やすいですよね。

コレはナビの映像。ルートから外れるといつまでたってもリルートしてくれません・・・
しかも、高速道路で地図がフリーズしたと思ったら、

おい。テメェそれでも1200万円の車に付くナビかよ。
i-driveの操作性ですが、ハッキリ言って最悪。
8方向にスライドさせたり、回転させたり、ポンて押したりという
単純な操作で多数のスイッチを置かずに済むようにしたのは評価出来るんですけど、
このi-driveがその一つの回答であることも確かだとは思いますけど、
でもこれは違う。
選びにくい、走行中の操作規制が多すぎる、階層深すぎと
悪い意味で三拍子揃ってます。
まぁ、世界初と言う点では、十分評価に値する出来だとは思いますが、
後発のメーカがコレと同じ物を出しても、全く評価されないでしょう。
さて、この車の持つ豪華装備の幾つかを紹介しましょう。
後席の快適性向上の為のアイテムがすごいです。

ま、エアコン吹出し程度はこのクラスでは当たり前です。
写真はありませんがリアシートはリクライニングします。

読書灯や鏡も、まぁ最近では標準ですね。
でも、コレには驚いた。
このスイッチを触ると・・・

電動でサンシェードが動きました。しかも後席の左右どちらからでも両方の制御が可能です。
(左側に座りながら右側のサンシェードが閉められる。しかもクオーター部とメイン部は個別に動かせる)
あと、当然ながらリアのサンシェードも後席から動かせます。
こういう装備、スモークフィルムより上品で良い感じですよね。
ちなみに今回の7シリーズでは、アルミ、マグネ部品をふんだんに使うことで
軽量化を図ってるらしいんですよ。
たとえばさっきのナビディスプレイ。

裏面を放熱フィン付きのアルミボディとしています。
また、奥行きうを抑えるため光ファイバを含んだコネクタを横挿しにしています。
ほかにも、組付性を犠牲にしてスペースを確保する手法は随所に見られました。
ほとんど執念です。ライン担当の人よくこんなの承認したなぁ・・・
走ってみてどうか
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