パネルボンドによるボデー補強('06/12/30:171000km)

先日、E46アルピナのオーナーさんの車に乗せていただく機会があり、助手席試乗したのですが、

「やっぱウチの車はかなりボデーがヤレてる」ということが明らかに・・・

というわけで、住友3M製の自動車用外装部品接着剤を利用した車体の構造補強にチャレンジしてみました。

*必ず準備するもの*
・ソケットレンチ各種(座席を外すため)
・革軍手(普通の軍手でもいいですが、たぶん怪我します)
・金属製のヘラ(接着剤を擦りこむ)
・マイナスドライバー(鉄板の隙間をほじるため)
・マスキング用テープ(ガムテープ推奨)
・養生用の新聞紙(ありえない場所がいつの間にか汚れるため)

*あると便利なもの*
・防塵マスクと防塵眼鏡
・汚れても惜しくない服(間違いなく汚れます)

これが「パネルボンド」です。
2液混合タイプのエポキシ樹脂です。
ということは、「混ぜない限り保存が利く」ってわけです。
今回は、ドア開口部に1本、内装フロア周辺に1本、
ストラット周辺1本、アンダーフロア1本の、
合計4本を購入。混合促進ノズル込みで13000円でした。
2液を同時に等量押し出さなければならないので、
市販の格安コーキングガンをこんな風に改造しました。
専用ガンが28000円に対し、これは296円で作れます。

でも、使ってみてわかったのですが、グリップがすごく硬い!!
混合を促進するためのノズルがとても細いため、
押し出すのが一苦労(T_T)でした・・・

気温が低いのも関係してたと思いますが、とにかく大変でした。
それにしても、28000円は高いですよね。
フロアをめくるため、シート類を全て外します。
うわー汚れてるなぁ・・・

あとで徹底的に掃除したいですね。
なんとセンターピラーの付け根は、サイドシルががらあきです。
完全に閉じた形状だと思ってたのですが・・・
これではサイドシルに穴を開けてウレタン注入しても、
ここからドバドバあふれてきちゃいますね。
また、この穴にはシートベルトの巻取り部が収まるので、鉄板で補強する際も
部品が収まるスペースを確保しながら施工する必要があります。

さらにここは遮音材が入ってないので、
ロードノイズがバンバン入ってきてると思います。

ピラー立ち上がり部のスポットも少なく、ここは要対策です!
ガンが硬いことから、手が滑って内装を汚してしまう恐れがあったため、
かなり大きめにマスキング処置をしておきました。
こんな感じに接着剤をドア開口部の鉄板合わせ目の隙間に押し込んでいきます。
リアドア周辺もこのように。Cピラー付け根などの溶接も甘いので、
見つけた隙間はどんどん埋めていきます。
センターピラーの付け根(下部)はこんな感じです。
写真では撮れませんでしたが、割り箸などを使って、
手の入る限り奥まで接着剤を継ぎ目に塗りこんでおきました。
センターピラー上部もこのように。
これでも丁寧にやったつもりなんですが、
接着剤がノズルの先からポタポタ落ちたり、全然出てこなかったりと、
なかなか難しいです。

見えなくなる部分ですから、こんな仕上がりでも充分です。
車内から出来る限りの施工が完了。
せっかくなので隅々まで掃除します。

このままエンジンを掛けると、助手席の着座センサが未接続のため
エアバッグECUにエラー履歴が残ってしまうので注意しましょう。
シートは外した状態でクリーナーで洗浄し、
フロアカーペットも洗剤とブラシで洗って、
すっかりキレイになりました。

【今回の施工部位】
サイドシル、センターピラー、Cピラー、ドア開口部

【結果】
・新車状態とは言わないまでも、かなり剛性が回復します。
・カーブでハンドルを切る時、かなり挙動がシャープになります。
・車が軽くなったような感じがします。(滑るように前に進むボデーになる)

なかなかいい結果が得られたので、暖かい季節になったら、フロアアンダー部などにも着手しようと思います(^^)
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