盛岡出張施工(2009/12/25-28)


今回はホンダフィット、200系ハイエース(ガソリン)、200系ハイエース(ディーゼルターボ)の3台に
クルーズコントロールを取り付けます。
納期は3日半。万全の準備で臨みます。

盛岡には午後4時ごろ到着。
さっそく一台目の作業に掛かります。

フィットのアクセルペダルはケーブル制御のため、
赤丸で示す位置にクルーズアクチュエータ用の
新しいリンケージを取り付けます。

メーター裏から車速センサを、他ブレーキを踏んだ時や、オーバーレブ時にクルーズがキャンセルできるよう配線を取り出します。
この時、ブレーキランプがLEDですと、クルーズ側でインターロックが掛かり、クルーズが作動しませんので、リレー追加が必要です。

安全装置は付いていますが、万一のことを考え、このヒューズを抜けばクルーズコントロールは強制停止できます。
アクセルを制御するため、何重にも安全装置を掛けておかないと、
万一の際危険です。


続いて2台目、ハイエース(ガソリン・NA)です。


今回のクルーズコントロールはバキューム式をなので、
サージタンクと負圧引き込みが必要になります。
ディーゼルになるとここにインタークーラーが来るので、
さらに搭載は厳しくなります。
また、このアクチュエータは作動時にけっこう大きな音を出すため、
キャビンからできるだけ遠い位置に設置したいのですが、
ワンボックス車の場合そうもいかないので、遮音対策が必要になります。

この位置から負圧を引き込みます。
この配管の安全確保も重要です。
万一継手や配管にエア漏れがあると、最悪の場合ブレーキが効かなくなりますので、十分注意する必要が有ります。

200系ハイエースは電子スロットルのため、アクセルペダルの付け根にクルーズのアクチュエータワイヤを接続します。
こうしないと、クルーズが「効く」瞬間を足で感じることが出来ず、
誤作動した場合も、その状況を知る手段が無くなる為危険です。

コントロールケーブルをコラム下にわざと通します。
万一システムが暴走した場合、このコネクタを抜けば
システムは強制停止します。

システムのディップスイッチを調整しているところ。
4気筒エンジンですが、V8エンジン、4000パルスという設定が、
このエンジンに対し最もフィーリング良く制御できました。
このような試行錯誤は、車種ごとに必要となります。


コントロールスイッチは、オーナーさんに確認を取りながら
位置を決めます。

続いてディーゼルターボのハイエース。アクチュエータを置く場所が
見事に有りません!
でも、なんとかします。

こちらは電気式のため、レバー式スイッチが付属しています。
どうしても左にスイッチを付けたいということなので、
上下逆に取付け、上からステッカーを貼ります。

レバーの見切りはこんな感じ。

電気式アクチュエータはこのように設置しました。
アクロバティックなブラケットでなんとか実現。


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