| BMW 745i (E65) エンジン |
では、運行前点検を兼ねて、エンジンを見てみることにしましょう。
フロントフードを開けるレバーは、BMWにとっては「いつもの場所」にありました。
エンジン周りまで変わってたらヤダなぁと思ってたので、ちょっと安心(^^)
キドニーグリルのフィンの間から飛び出したノブを引き上げて
大きなフードを開きます。
でけ〜エンジン・・・・

今回試乗したのはV8モデルの745iです。
フランクフルトで見たV12の760iが発売されるのは、いつなんでしょうね〜
エンジンは大変静かです。
ま、セルシオとかと比べると振動は大き目ですけど。
いかにも「仕事してます」って感じの振動があるほうがぼくは好きですね。
最高出力は約330PS。すげ〜
でも、メルセデスのS600は400PS超だよなぁ。
やはりこういう車を個人で所有する人は、浮世離れしてますね。
なんか、300PS以下の領域であーだこーだやってる自分の小さいこと小さいこと(笑)
燃費は、名古屋〜伊勢往復でだいたい6〜7km/Lくらいでした。
やはり、2トン以上もある車体だけに、それなりに燃費悪いですね。
しかしこのエンジン、さすがBMWだけあって非常に心地よいサウンドを奏でてくれます。
くぉぉぉ・・・んっていい吹けあがりをするんですよ
この軽い吹けあがりが、バルブトロニックという新機構のおかげなのでしょうかね。
バルブロニックとは、E65と、新tiコンパクトから搭載が始まった技術で、
何とスロットルバルブが存在しないんです。
普通のエンジンには、バタフライバルブという回転する蓋のようなものがついており、
これが回転することによって吸入空気量を制御してエンジン回転数をコントロールします。
ところがこのバタフライバルブ、低負荷時には通路を絞ってしまうため、
気流が不安定になり燃焼効率の安定制御が難しくなります。
(つまりパーシャル域で燃費が悪化しやすい)
コレを解決する技術がバルブトロニックです。
バルブリフト量を制御することで各回転域での効率を上げる技術は
国産メーカでも多々ありますが、バルブトロニックではそれをさらに高め、
バルブシャットから全開までを変化させることで、バタフライバルブを無くしてしまったのです。
こんな大排気量のエンジンが、アルピナ製みたいに軽く回るのは
きっとこの技術が大きく寄与しているのでしょうね
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