アルピナバンパー修理顛末記(前編)


バンパーを外すと、只の3シリーズと見分けがつきませんね。
けっこうまぬけな顔になってしまいます。
よく見ると、導風ダクトがバキバキに割れてます。
破片がないので、適当に想像しながら板を接ぎます。
ぶら下がってるハーネスは、補助灯とブレーキ冷却ダクト内温度センサと、謎の空きコネクタです。
これが割れたバンパーです。
内側には厚さ5mmの鉄板が入ってるので、たいへん重いです。重量バランス上不利なのは承知の上で、こういうところにしっかり補強が入ってるというのがすごいですね。
バンパーを外すために外した外装部品です。
すごく部品点数が多いですが、ぶつけて損傷した場合、その部品だけ外して交換できるので、ランニングコストは安くなります。国産ならバンパーごと交換なので、えらい金額になります。
先月ビス止めした状態がこれです。
写真でもわかると思いますが、1mmほどラインがずれてるので、正しい位置で溶着してからアルミ板を止め直します。
これが裏側です。
このアルミ板で割れる前と同程度の強度を確保しています。
見積もりやってくれた板金屋のおっちゃんが「これならいけるな〜」と感心してました(笑)
いよいよ溶着開始。下面のハゲはコンビニやスタンドの出入りとかでいつもこすってるやつなんで無視します。
純正のアルピナスポイラーは最大板厚10mmもあり、ぶつけた場合も絶対割れることはなさそうです。恐らくバンパーだけが壊れます(^_^;
あと写真にはありませんが、補助ランプのブラケットもすべて溶着したので、機能はすべて回復しました。
割れた部品を、寸分の狂いもなく元どおりにつなぐのは結構難しいですよ。
結局1時間かけて溶着して、ビスの頭も樹脂で埋めました。
これが溶着作業後の状態です。
溶着部の強度は十分。たたいても引っ張ってもゆすっても(ぉぃ)びくともしません。
このあとリュータで面出しして研磨します。
今回はパテは使いません。
あとは下地処理と塗装ですね。4月中にできるかな〜?

んで、その続きです

前回、コテのワット数が少なかったためか、風化して
また割れてしまってます。
今回は100Wのコテで再トライです。
また、裏側からもっと樹脂を溶かしこんで補強することにしました。
あらためてみると、ちょっと頼りないですね。
特に応力のかかりそうな部分は母材をドロドロになるまで溶かしてペレットを混ぜることにします。
再溶着のあと、リュータで面出ししてパテを塗った状態です。ちなみにパテの盛りあげは0.5mm以下。
このパテは硬化時間が長くかかる分、密着性がいいタイプです。このまま8時間待ちます。
っちゅうわけで、暗くなってきたのと車が戻ってきたのでバンパーは仏間に避難(笑)
見た目は悪いですが、硬化後丁寧に研げば
ほとんど凹凸はわからなくなります
研ぎのあと、サフがけの一回目です。
これを#800で研いで、また塗ります。ぼくはこの辺の仕上げが下手なんで、これを2回ほど繰り返します。
下塗りです。
艶のある色を塗ると、3次曲面の乱れがハッキリわかりますね。これではダメなので、この状態から#600で研いで、サフからやり直します。
んで、再トライの結果がこれです。
ま、これがシロートの限界でしょうね・・・
あとは色だけなんですが、こいつはオプションのメタリック塗装なので国内にデータがありません。
専門の業者に塗装だけお願いするつもりですが、果たして反射色まで再現できるでしょうか???



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